【Movie Diary No.4】明日のせかい。。「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」

 

今回は映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を観賞したので、感想を書いていきたいと思います。

 

この記事は少しネタバレを含みます。

京都の美大に通う学生の南山高寿は、通学電車の中で出会った福寿愛美に一目惚れする。勇気を振り絞って声をかけ、別れ際に「また、会える?」と聞くが、それを聞いた彼女は突然涙を流し、抱き付いて来たのだった。驚く高寿には、この時の彼女の涙の訳を知る由もなかった。翌日、美大の授業で動物園[注 3]に行くと、そこで昨日の彼女と再び出会う。その後すぐに2人は意気投合し、交際がスタートするが、初めてのデート、初めて手をつなぐ、初めてお互いを名前で呼び合う・・・そんな初めてのことがあるたびに、彼女はなぜか涙を流す。高寿はそんな彼女を不思議に思いながらも愛情を深めていく。 違和感を覚えたのは、誰にも見せていない自作小説のヒロインの名前を、彼女が知っていると気付いたときだった。「予知能力でもあるの?」と聞く高寿に、彼女はいった。 「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」
初めてキスをして愛し合った日、高寿は想像も出来なかった彼女の秘密を明かされる。そして、2人の運命はすれ違いを始める

 

映像がきれいな映画

 

この「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を見始めて、一番最初に思った事は映像が凄い綺麗。カメラで写真を撮ることが好きな人なんかは、分かると思うのですが、物の輪郭を映し出したり、自分の切り取りたい部分を切り取るのって難しいことだと思います。

しかし、この映画の映像はとても綺麗だった。

  • 叡電から見える外の景色
  • 京都の街並み
  • 動く動物を撮った映像
  • キャストへの光の当て方

初心者目でみても分かるほど、どのシーンをとっても絵になる綺麗さで、見ていてとても心地よかったです!

 

 

演出が独特すぎる!?

 

感じたこととのひとつに演出のユニークさがあります。ユニークという抽象的な言葉を使ったのは、これは好みが分かれるだろうな~っていう作品だからです。

わたしは好きな演出がふたつ。苦手な演出がひとつありました。

 

好きな演出

1.主人公とヒロインを映し出すのに注力していた。

もちろんたくさんの登場人物が出てくるストーリーも見ていて楽しいのですが、たくさんいればいるほど、関係性が見えてこなかったり、頭で追えなかったりだののデメリットもあると思います。

対して、この映画はほとんどのシーンが主人公とヒロインのためのものでした。単調で読みやすい展開だったので、飽きちゃう人もいるかもしれませんが、個人的にはよりその設定に入り込みやすかったです。恋愛映画+SF要素もあるので(設定が甘いところはあるが)、長い時間2人に焦点を当てたのは良かったと思います。

 

2.終盤の描き方

たかとし(福士蒼汰)目線の展開から、えみ(小松奈菜)視点の話に転換させたのはGOOD。

たかとしがえみと過ごせる最後の日が終わって映画も終了ってな感じにもできたかとは思うけど、プラスαでえみ視点のストーリーを加えたことで、序盤での伏線(えみが変なタイミングで泣き出す)もより感情移入できたし、複雑な設定を理解するのによかったと思う。

なんだかエンドロールの後を見れた感じで、とても良かった!

 

苦手な演出

時間を表示させる演出

「1日目」のような、時間を映像の中に表示させたこと。これはちょっと説明口調・余計な情報って感じがした。

視聴者がまだ何もわかっていない状態で、□日目と出されても、まるで理解できないし、何の情報か分からなかった。確かに、日にちを追っていかないといけない状況は分かるけど、説明するんではなくて、登場の人物の口から「これが僕たちの関係の始まりの日だった」的なナレーションを入れたりなどしてほしかったかな~と思う。3日目の時に歯車が動き出すようなシーンを入れたのも、あれもあまり良くないと思う(個人的見解)。

 

 

 

福士蒼汰・小松奈菜の演技がいい。

 

これは演出の助けもあったかもしれないが、たかとし(普通の時間軸)は時間が過ぎればすぎるほど感情表現が豊かに、えみ(たかとしと逆の時間軸)は時間が過ぎればすぎるほど、感情表現が落ち着いてく。

☞ その演技がスゴイ。。

30日という短い期間の中しか会うことが出来ない、そういう特殊な設定でじわじわと悲しみが増していく様子・相手のために、その悲しみを押し殺して、笑顔を振りまく様子を福士蒼汰・小松奈菜それぞれ抜群に表現できていた思う。

必然的に涙の数が減っていく「えみ」と涙の数が増えていく「たかとし」は、序盤のえみがたくさん泣いていたという伏線もあって、とても感動した。また小松奈菜は序盤の涙+笑顔が脳裏に焼き付くほど、自然体で、えみを演じるえみを上手く演じていた思う。(分かりにくくてすいません( 一一))特に1日目の別れ際、「また明日ね」と「演技あることしたある?」という問いかけに対して「あるよ」って返したとこなんかは印象的だった。

ただ35歳のえみを小松奈菜で登場させるのはどうかと思う。あまり変化がないように思えた。しかし、15歳のえみを演じた清原果耶に関しては鳥肌ものだった。まるで小松奈菜だったし、成長していく過程を容易に想像できた。

 

 

まとめ

 

映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の感想を書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?

設定に小難しさや矛盾点があるかもしれないですが、物語に入り込める方なら、絶対に楽しめる作品だと思います。映像がとてもきれいな作品で、また福士蒼汰・小松奈菜の演技もとても凄いです。まだ見たことない人はもちろん、一度見たことある方でも楽しめる作品だと思いますので、気になった方は是非見てみてください!2019年2月8日現在Huluで見ることができます(新規☞2週間無料トライアル 登録したことがある方☞月額1008円)

最後までお読みいただきありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です