【The Butterfly Effect(バタフライ・エフェクト)の感想】自分のためにやり直す人生は面白くない。誰かのためにやり直す人生はカッコいい。

 

今日は洋画「The Butterfly Effect (バタフライ・エフェクト)」の感想をかいて行こうと思います。

 

milacle point    (個人的に好きだった度合い) : 95/100

milacle review     (無理やり一言でレビュー)   : 完成度・シナリオ(想像力)がスゴイ! 大事なことは目には見えないよな。

 

ごく小さな差違が、将来的に予測不能な大きな違いを生じるというカオス理論を効果的に取り入れた異色サスペンス。愛する者を救うため、過去を書き換えようとした男が体験する想像を超えた出来事を描く。タイトルの“バタフライ・エフェクト”とは、「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」という意味。主演・製作総指揮は、「テキサス・レンジャーズ」のアシュトン・カッチャー。

 

レンタルビデオ店で特徴的なPOPを見かけ借りることにした今作「The Butterfly Effect」。どうも予測できない展開が売りらしい。またそのPOPには女優の松下奈緒さん一押しの作品という風に書かれていた。POPによると、松下さんの感想としては、「一度見ただけでは、理解できないけど、理解できた時の爽快感は格別だ~なんちゃらかんちゃら」風なことであった。

より楽しみが増した気がする。

ん、ん、ん?

足早に家に帰り、視聴したものの、松下さんと同様に、視聴20分くらいまで、全く理解できなくてナニコレ感が凄まじく、思わず口にした。確かに察しのいいタイプの人間ではないが、ここまでちんぷんかと、、、

必死に食らいついていくうちに、理解も進むようになった。物語が進むにつれて、得意げに「あれはそういうことだったのね。」、「ここはあそこと繋がってんだ。」と達観していました。結末はこんな感じかなぁなんて、予測してみたり….

The Best ending

しかし待っていたのは全く見たことないラスト。ハッピーエンドなんだけどハッピーエンドじゃない。バッドエンドに思えるけど、バッドエンドじゃない。実際の世の中じゃ言いたいことを言えないこともあるし、したいこともできない環境だってある。そんな時、過去に戻って、能力を使い何度でも足掻くことができる。としたらどうだろう?私だったら、中学生の頃に戻って、もっとバスケの練習をしたかもしれないし、高校生の頃から始まる遅刻癖を少しは矯正したかもしれない(しないだろう)。このバタフライ・エフェクトでも主人公は必死に望む未来のため足掻く。しかしなかなかうまいこといかない、それでも最後にこういう選択ができる主人公を尊敬できる。普通はできない。ネタバレはしたくないので、うまく伝わったか不安はあるがとにかく、今まで見た映画の中でもトップクラスの終わり方。気持ちよさ・心地よさが半端ない。

例えば、想像ですが高校二年生の熱血野球球児が夏、甲子園で惨敗。甲子園優勝を夢見て毎日一緒に練習してきた先輩たちの涙を目にして、その無力感から数週間空っぽになる。借りを返そうと死に物狂いで練習、そしてやってきた甲子園決勝、9回二死満塁3点ビハインドで、去年やられた相手から逆転満塁弾を打つ、くらい気持ちがいい終わり方なんです!

 

と、とにかくすごいラストの話を語ってきたが、まだまだ凄いところがあるんですよコレが!

 

The excellent scenario

その一つに挙げられるのは、この「The Butterfly Effect」の感想を聞いたら、誰からも絶賛されるであろう脚本のスゴさ。個人的にものすごくいいなっていうとこは、切り取る場面。例えば、縄文時代から現在までの膨大な歴史をこれは絶対必要不可欠だろうなって部分だけ抜き取ってノート一冊にまとめる。くらいに一つ一つの切り取るところが秀逸。バタフライ・エフェクトのようなタイムリープして未来を変えようと画策していくことを題材とする映画で、そのような「場面の取捨選択」の上手さは、おそらくとても重要なことだろう。何故なら切り取れる場面が無数にあるから。こういう過去があったから、こういう未来になったという筋書きは、想像力次第でいくらでも作れる。その中で、ほとんどすべての場面がバタフライ・エフェクトという作品を作り上げるうえで、必要な場面だったと思う。何気ない一コマもすべて壮大なラストにつながっている気がしてならない。またそういう一面があるからこそ、もう一度みたいと思わせる作品であることは間違いない。バタフライ・エフェクトはタイムリープという、面白く、わくわくとする設定だけで戦っているわけじゃない感じがするから、ネタが分かったとしても、何回でも見れる作品の一つだと思う!

さてさてさて~。。伝わってきましたかねぇ!続いて話したいのはコレ。

 

 

The ideal casting

バタフライ・エフェクトでは、1つの映画でおよそ20年にわたるであろう時が流れる。そう、たった2時間に15万以上もの時間を凝縮されるのだ。制作期間が20年であれば、もちろんそれはそれはリアリティーあふれる作品が撮れるだろうが、難しいだろう。しかし、視聴者に寄り添わない現実とは乖離している作品を見ても、それもまた凄い作品とは言えない(こともない作品があるのかもしれないが….)。

長々と書いたが、伝えたいことを書こうとを思う。バタフライ・エフェクトのいいところ3つ目はずばり「リアリティがあって、親しみやすいところ」である。具体的に言うと、キャスティングがとても良い。複数の登場人物が、幼少期の頃、大人になった頃が描かれるのだが、そのそれぞれを演じる俳優が一貫してリアリティのある同じ人間を演じているように見える。幼いころと顔などが全くに似ていない作品も数ある中で、大人の姿が想像と違うなど、入り込めないことが度々あるが、今作は子役さんが現在の姿にとても似ていて、すんなり内容に入れる。

話は変わって「演技」という部分も、主人公の過去に戻り、行動を変えることによって、主人公の周りの人たちの性格も変わったりする。作中のタイムリープの影響が現実の俳優さんにも表れるのだ。演じ分けがかなり難しい感じがするが、納得のいく熱演であったことは間違いない。

見ごたえのあるラスト、そのラストを演出するためのこれ以上ない脚本、そしてそれらの要素を存分に生かす役者さんたち! バタフライ・エフェクトが面白い理由伝わりましたかね( ´∀` )

 

何はともあれ、バタフライ・エフェクトを一度も見たことない人はもちろん、見たことない人にも「バタフライ・エフェクト見よう!」ってな感じに思っていただけてたらとても嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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